アニソンのダウンロードは専ら「iTunes」を利用している筆者ですが、「music.jp(ミュージックドットジェイピー)」を併用するようになりました。そこでmusic.jpの感想やオススメする理由などを紹介します。
概要
音楽配信サイトでは最初はmora、その後にiTunesを利用し、その間にもmusic.jpの利用もしていましたが、現在ではアニソンはiTunesが最も優れていると考えて愛用しています。しかし以前の記事にも書きましたが、music.jpもかなり品揃えが豊富で、なおかつ割引制度があります。
iTunesではiTunesカードをキャンペーンで購入することが出来るので、実質割引で楽曲を購入することが出来ます。一方、music.jpでは月額会員による割引(プレミアムコース)があり、月額2,000円(税抜)でも500円分のポイントが付与されてそれを楽曲購入に使うことが出来ます。つまり2曲分無料で購入出来ます。それ以上の会費だとさらに割引率は高くなります。※価格は記事執筆時点のものですが、ここしばらくは1曲250円で安定しています。なお、moraなど他社では単価が高かったり、均一価格では無かったりします。
しかしながら、ポイントは有効期限が180日となっており、これが更新されることがありません。同期間、購入しなければポイントは消滅するので、ややリスクがある印象でしたが試しに2,000コースを登録しました。
使用感
アニソン関連の楽曲だけでも恐らく500曲以上は購入している筆者ですが、music.jpはオススメ出来ます。メリットとデメリットがありますが、まずはメリットから。
メリット
何といってもポイント!
プレミアムコースは幾つかありますが、手ごろなのは2,000コースです。税率8%ですが2,660円で2,160円分のポイント+500ポイントがボーナスとして付与されます。iTunesカードの割引だと多いのが2万円で2千円のデジタルコードプレゼントです。消費税があるので単純比較は出来ませんが、music.jpの方がお得なのは間違いありません。5,000コースだとさらにお得です。このボーナスポイントは楽曲購入として使用出来るので、実質2曲分無料となり、他社とは大きな差になります。
そして、購入した金額によってポイントがたまります。実はこれが確実では無いのですが、概ね10%が多いようです。つまり一曲250円で25円分です。それも次回の楽曲購入に使えます。確実では無い理由は、37円だったり10%を割ったこともあったためです。
アニソンマニアも認める品揃え!
ここ最近になってアニソンの取り扱いが豊富になっていて、iTunesとも遜色無いです。品揃えならiTunesが一番、music.jpが二番、と他社を圧倒的に引き離しています。しかしmusic.jpにも取り扱いが無いものがあり、筆者が好きなツーマンライブは扱いがありませんでした。もちろん逆も然りですが、そちらは稀です。
音質
music.jpは320kbps、iTunesは256kbpsとなっていますが、両方を同一環境で聴いても差は感じられません。ですので優劣を付ける程の理由にはなりません。
続いてはデメリットです。
デメリット
ポイントの消滅には注意!
既述のようにポイントはメリットでもありデメリットでもあります。購入しても課金しても期限は更新されないので、ポイントの管理は必要になってきます。古い方からポイントは消費されます。
iTunesと比較すると、サイトは使いづらい
iTunesでは直感的に操作が出来ますが、music.jpではシングルとアルバムが分かりづらかったり、試聴時間が表示されません。ただ、試聴時間に関してはiTunesと同じでほとんどは曲の一番が聴けます。iTunesに慣れていると使いづらい印象は拭えません。
そして何より、ランキングに難点があります。購入者が少ないのか、ランキングがかなり古くiTunesにあるような最新のアニソン売れ筋を見ることは出来ません。付随して新譜やピックアップ曲も把握が難しいです。つまり、配信開始されているかを確認するのは検索するのが最も効率的です。iTunesは200位までランキングがあるので、見ていると新曲が発売されているのを確認することは容易で利便性は高いと言えます。
なので、筆者はiTunesをチェックしてからmusic.jpで検索する手順を踏んでいます。新譜が存在しないのでは無く、ランキングも当てにならないので検索すれば見つかります。
ハイレゾは期待出来ない
アニソンでもハイレゾが配信されていますが、ごく一部です。しかもハイレゾで検索が出来ません(笑)。ハイレゾ一覧から探すしか方法が無く、ハイレゾ→アニソンで表示出来ると便利なのですがこの点も使いづらいところです。ちなみに「e-onkyo music」などでハイレゾ配信されているアニソンはありますが、昔の楽曲の場合はハイレゾ”風”なので買う価値はありません。
共通点
どちらもアルバムで買うと割引があるので、CDで買うよりはお得です。商品によっては割引額が大きいこともあるので、アルバムや複数購入の場合は双方の価格を比較すると良いと思います。
利用方法
残念ながらmusic.jpでは利用ガイドが充実しておらず、実際に購入してみないと分からないこともあります。そこで購入前後の気になったことを記述します。ちなみにQ&Aは一応ありますが不十分です。
コースの変更
これはQ&Aにも記載がありますが、月の途中でコースの変更が可能です。例えば1,000コースで登録して、ポイントが足りなかったので2,000コースに変更出来ます。その場合、1,000+2,000で3,000円+税がその月の請求分です。翌月は最後に登録したコースが継続課金されます。金額の微調整が可能です。
iTunesとの兼ね合い
iTunesを利用している場合ですが、music.jpで購入した楽曲はiTunesを開くと自動で追加されます。恐らくiTunes側での設定が関係すると思いますが、デフォルトなら特に追加作業をする必要はありません。また、ジャケット写真もインポートされます。それをiPhoneに転送することも可能です。
CDの作成はiTunesのライブラリに取り込んだ状態で、通常どおり出来ます。デフォルトだとiTunesとは別のフォルダに保存されますが、特に支障はありません。
なお、iTunesでCDを作成する際に出てくるメニューの「サウンドチェックを使う」はチェックを外して下さい。これを入れると一つでも音量の差が大きいものがあると全曲がダメになります。こもった音質に出来上がってしまうことがあり、筆者はこれでCDを一枚無駄にしました。聴くに堪えない仕上がりになる可能性があります。楽曲の音量は均一で無いことが多いので、やや手間は掛かりますが曲ごとに音量を手動で調節することが原音で聴く最良の選択です。
SONY製品の利用
SONY製のスマートフォンを利用している場合(筆者はIS12SとSOL26でAndroid)の操作方法です。SONY製のアプリ「Media Go」を使うことでスマートフォンに楽曲を転送出来ます。その際の注意点ですが、”同期”の設定をしない方が良いです。iTunesとiPhoneで同期をすると”合わない箇所”を探して進みますが、Media Goは違う方式のようでとんでもない時間が掛かります。公式サイトで”ビュー”を作成して同期することを推奨していますが、それに全項目を入れると数時間掛かり、しかもパソコンの動作が非常に重くなります。あくまで筆者の環境での結果ですが、iTunesと同じ感覚で使うことは難しいと思います。
そこでオススメしたいのは、iTunesでプレイリストを作成してそれをドラッグで直接スマートフォンに転送します。これが最も早い方法です。Media Goで端末を認識すると項目が表れますので、そこに直接ドラッグが可能です。最初は全曲同期するので時間が掛かるのは仕方の無いことですが、それを終えた後は上述の方法だと短時間で済みます。なお、こちらもMedia Goを開くとmusic.jpで購入した楽曲も自動でライブラリに追加されます。
ただMedia Goはかなり使いづらい・見づらいので、利用はスマートフォンへの転送目的でしか使っていません。
music.jpとiTunesは併用がベスト!
実際にmusic.jpを利用して分かったことですが、慣れればそこまで難しくありません。iTunesなどに比べると有名では無いので利用者が少ないと推察出来ますが、常用する価値はあります。ただ既述のように、不便な点は多いのでベースはiTunesで、気に入った楽曲があればmusic.jpでも検索をする。どちらかに無い楽曲だと他社で取り扱いがあることは稀有なので、CDで買うしか無いと思います。
以前の記事ではiTunesイチオシでしたが、music.jpも躍進して意外に良いことが分かりました。利用者が少なく評判は多くありませんが、良い面が多くあります。アニソン好きならどちらもオススメです!
iTunes←リンク先は筆者が最も愛しているアニソンで、iTunesもそこからダウンロード出来ます。